すっかり秋の空の五島。
今日も不安定な天気のようだが、朝はまだ雨は降っていない。
宿の朝食。
五島でも納豆が普通に出てきた。あごだし味付け海苔が美味しい。
こんなに朝食を食べたのは実に久しぶり。
本日も元気に観光へ行くこととしましょう。
五島列島は、200年以上の間、厳しい弾圧の下、信仰を続けたキリシタンの里である。
遠藤周作の「沈黙」でしか、触れたことのない話題、キリシタンの弾圧。
五島には今も多くの教会があり、ミサの日等を除けば、観光客も中に入って見学することができるため、福江島の教会を巡った。
まず訪れたのは、水の浦教会。
映画「くちびるに歌を」で新垣結衣さんが座っていた、白亜の教会。
高台から水の浦教会を臨んだ。
弾圧時代の牢跡もあった。
楠原教会。赤レンガの天主堂。
こちらにも牢屋敷跡があり、記念碑が建っている。
三井楽(みいらく)教会。
外観は変わっているが、内部は他の教会と変わりなく、祈りを捧げる場所だった。
井持浦(いもちうら)教会。
ここは、迫害の嵐が吹き荒れた時、唯一迫害を逃れた地区。
日本最古のルルド、ということで、こちらの霊水を飲むと病が治ると信じられているらしい。
写真には撮らなかったが、イエスの像に『いらっしゃい』とあり、ウエルカムな雰囲気を醸し出していた。
大瀬崎灯台からほど近い場所にある、玉之浦教会。
波静かな海辺に面し、民家の立ち並ぶ一角にこっそりと建っていた。
内部も民家を改造して作った感たっぷりだった。
玉之浦教会の目の前、玉之浦湾。
穏やかな内海。海も透明度が高く、小さな魚やウニを肉眼で見ることができた。
今日の教会巡りは5ヶ所で終了。
教会以外に頻繁に立ち寄った場所があった。
道の駅「遣唐使ふるさと館」である。
五島はとにかく店がない。
福江港ターミナルと福江城近辺以外では、ランチを食べる場所がほとんどないので、道の駅に頼った。
立派な建物だ。
野良猫もいた。観光客慣れしているからなのか、妊娠していて動きたくないからなのか判断がつかなかったが、近づいて撫でまわしても問題ない野良ちゃんであった。
この道の駅がある、三井楽(みいらく)町に関わりの深い「遣唐使」をテーマに作成した、『遣唐使ものがたり』をシアターで観ることにした。
鑑賞料310円を払って、早速シアター内で上映開始を待ったが、なかなか始まらない。
施設の可愛らしい職員さんが申し訳なさそうに「再起動してみるのでしばらく待ってほしい」と言ってきたので、待つこととした。
そして、再度チャレンジしてみたのだが、やはり作動しない…
ということで、返金され、「遣唐使ものがたり」の鑑賞は諦めることとなった。
遣唐使船の勉強はできなかったが、遣唐使が日本の最後の寄港地として使った場所を見に行こう、と車に戻ろうとしたら、先ほどの職員さんがきて、「今、試し上映をしている。無料でいいので、みていかないか」と声かけをしてくれた。
シアター内に入ると、山上憶良らしき人形が動き、説明が始まっていた。
大きな3枚シアターのうち1枚に映像が映っていなかったが、その他は問題なさそうなので、観させてもらった。
遣唐使がいかに命をかけて当時の長安へ向かったかを、人形を使ってよく表現されていた。
無料ではなんだか申し訳なかったかな。
月曜には長崎から修理業者がきてほしいものだ。
それにしても、凝った設備は故障の危険性も高まるなあ。
遣唐使船の勉強が済んだので、道の駅を離れた。
三井楽半島にある「みみらくのしま」
この写真は、柏崎公園にある空海の像。
柏崎は、遣唐使船最後の寄港地で、若き日の空海がこの地から旅立った。
空海は、大海原に命がけで旅立つ心境を『日本最果ての地を去る』という意味の「辞本崖(じほんがい)」という言葉にした。
空海の像の隣りの碑に「辞本崖」と刻まれている。
奥に見えるのは姫島。
ここは誰もいなかった。
灯台だが観光地ではない。
ランチを食べるために、一旦道の駅に戻った、
道の駅のレストランは、金土日はふるさとバイキングとなる。
三井楽町の婦人会と共同で、地元の食材、地元の調理法にこだわった郷土料理バイキングを開催している。1080円。
ランチ閉店は14時のため、13時半ちょっと前にギリギリ入店することができた。
お客さんは我々だけ。11時半頃は観光客以外の人も見かけたのだが。
五島うどんをまたまたいただいた。
山菜の天ぷらもカリッと揚がっていて美味しい。
左上の黒いお椀は冷汁だ。こちらもいいお味。
家庭料理はなんとなく落ち着く。
食後は、野菜ジュース(りんごジュース)、わらび餅、機械抽出コーヒー。
りんごジュース、つぶつぶたっぷり(*´ω`*)
食後の運動に、道の駅の展望台へ。
その前には遣唐使船が乗っかっているバス待合所。
教会の内部は撮影できないので、道の駅のスタンドグラスを撮影。
遣唐使船とツバキのステンドグラス、きれい👍
さあさあ。今日のクライマックス!
日本の灯台50選のひとつ、大瀬崎灯台(おおせざきとうだい)。
車では行かれない。
片道約20分のウォーキングだ。
1キロ歩いてやっと見えてきた😰
素晴らしい景色だ。
やっと着いた!
先ほどの長崎鼻灯台同様誰もいないが、ここまで来る価値大の灯台だ。
早く駐車場に戻らなきゃ。
帰りはこの山を越えて行く。登りの連続😱
呼吸荒く汗ダラダラ足ガクガクでやっとこさ駐車場に到着した途端、土砂降りの雨が降ってきた。
☔️☔️☔️☔️☔️☔️
本日の観光はここで終了。
宿に着いたのは、17時半ちょっと前。
夕食は18時半から。
煮魚はカツオ
刺身は、かんぱち、カツオ、鯛、イカ
かんぱちの餡掛け
サザエの壺焼き
今日の夜も豪華で美味しい。
大瀬崎灯台往復したおかげで完食。
ごちそうさまでした。
歩数 13665歩
うち灯台往復 約3500歩
大瀬崎灯台付近は土砂降りだったが、車で30分強離れた宿では小降りに変わり、夜には虫の声が聞こえてきた。
明日も観光ができる天気でありますように。