この駅から徒歩で行かれる大森貝塚で、1877(明治10)年に日本で初めて科学的な発掘調査が行われた。
縄文時代後期から晩期(約4400〜2300年前)の遺跡で、多様な遺物が出土したそうだ。
大森貝塚を発掘したのは、アメリカのメイン州ポートランド出身のモース博士。
横浜から新橋へ向かう汽車の中から貝殻の堆積を発見し、それが貝塚であることを見抜き、発掘調査を始めた。
実は、大森貝塚発掘の記念碑は2つ存在する。
1つは、大森駅から徒歩5分ほどで到着するNTTデータビル敷地内にある。
ビルの脇から階段を降りて行く。
京浜東北線が走る線路のすぐそばに大森貝墟碑(おおもりかいきょひ)。場所は大田区。
もう1つはさらに300mほど先の大森貝塚遺跡庭園内にある大森貝塚碑である。
こちらの大森貝塚碑も線路脇に建てられており、かなり立派だ。品川区である。
当時、モースが発掘した場所は、報告書に正確な場所や遺跡周辺の地図が記されていなかったことや、その後の景観の変化などでわからなくなっていたため、「多分このあたり」と推測されたのが、現在の大田区と品川区の境界線上というわけだ。
しかし、1977(昭和52)年、モースが発掘に際して地主との間に交わした文書の中から、大森貝塚は品川区側ということが裏付けられたようだ。
というわけで、品川区側が大森貝塚関係の施設や説明が多く存在していた。
大森貝塚遺跡庭園は、1984(昭和59)年に品川区とモース生誕の地であるポートランド市との姉妹都市提携締結を記念して整備された。
縄文時代、この一帯はこのような景観であったらしい。
今は海の面影など全くない。
この中に入ってみた。
実際の貝塚が展示されていた。展示されている貝は触っても良いとのこと。
シブい展示だが、もう一名、女性が熱心に見学していた。
見学者は2名だけだった…
ちなみに、モース博士像もこちらの公園にあり、ポートランド市との姉妹都市提携記念碑も建てられている。
庭園の噴水は30分おきに涼しげなミストを噴射していて、近所の子どもが喜んで遊んでいた。
今日は本当に暑い。
散歩の終わりに、品川区立品川歴史館に入館した。
入館料100円。東海道第一番目の宿場として栄えた品川宿の展示が面白かった。
歴史館の庭園の緑が素晴らしい。東京都心と思えない。
秋でもないのに、庭園内の和風建築側の葉が赤く色づいていた。
水琴窟(すいきんくつ)もあった。耳が悪いせいか何も聞こえなかった😅
当館は大規模改修工事に伴い、7月から2年間休館するとのこと。
リニューアルオープンしたら再訪してみたい。
新呑川湯(大田区|大森駅) ひとつ上の極上空間! 開放感溢れるオアシス銭湯 | 【公式】東京銭湯/東京都浴場組合
暑くて仕方なかったので、大森駅に戻り、バスに乗って銭湯「新吞川湯」へ。480円。
2019年にリニューアルしたばかり、とのことで、大変綺麗な銭湯だった。
個人的には、ラドン風呂と電気風呂のミックス風呂が気に入った。
刺激的な風呂だった。
歩数計 22428歩
遅めのランチは、豚しゃぶおろし御膳1380円。
駅ビル内で済ませたが、大森は高齢者の割合が高いと感じた。