かんのん日記

主に旅行記です。

大田区立勝海舟記念館

f:id:kannonta:20230930182942j:image勝海舟(1823〜1899)

咸臨丸で渡米し、海軍の育成に努めるなど革新的な考えを持った幕臣の一人。

1868(慶応4)年、江戸無血開城を実現させたことでも知られている。今日は、東京都大田区にあるこの方の記念館を訪問!

等身大の勝先生。身長は156〜157㎝で私よりもかなり小柄なお方でした。

洗足池駅で下車

f:id:kannonta:20230930183516j:image五反田駅蒲田駅を結ぶ東急池上線洗足池駅はかなりこじんまりとした駅だ。目の前は中原街道だ。

洗足池を散策

f:id:kannonta:20230930184527j:image駅から中原街道 - Wikipediaを横断すると、洗足池風致協会事務所ボートハウスがある。

勝先生の記念館に行く前に、まずは洗足池を散策することにした。(初訪問)

勝先生は明治時代後期、洗足池の畔に別荘「洗足軒」を構え、自らの埋葬地に決めたそうだ。

洗足池とは

f:id:kannonta:20230930185746j:image武蔵野台地の湧水をせき止めた池で、かつては灌漑用水としても利用されていた。「洗足池」と呼ばれるようになったのは、日蓮聖人がこの池で足を洗ったことが由来。

  • 洗足池公園の面積:約77,000㎡
  • 池の面積:約41,000㎡
  • 池の一周:約1.2km(徒歩約20分)

f:id:kannonta:20230930190604j:image冬は渡り鳥の楽園になるらしい。水辺では🦆が休憩している姿をみかけた。そして立派な鯉もパクパク口を開けて寄ってくる😅

千束八幡神社

f:id:kannonta:20230930191234j:image860(貞観2)年、大分県の宇佐八幡から分霊した神社で、源頼朝がこの地に宿営したときに、名馬「池月」と出会って、その馬のおかげもあって、その後の快進撃に繋がったとの伝説があり、それで『旗揚げ八幡』とも呼ばれている。

(頼朝が「石橋山の戦」に敗れ、安房(千葉県)に逃れたあと、鎌倉に向かう前に洗足池に立ち寄ったとの言い伝えがあるようだ。)

池月橋

f:id:kannonta:20230930192211j:image周辺環境との調和を図って、1995(平成7)年に架橋した三連太鼓橋。橋脚の一部が傷んできたため,2015(平成27)年10月ごろから架け替え工事を行い、2016(平成28)年3月下旬に完了した。

勝海舟の墓へ

f:id:kannonta:20230930193418j:imageさすが勝先生。なかなか立派な通路が整備されている👍

f:id:kannonta:20230930194000j:image勝海舟夫妻墓所

勝先生は生前より、墓は洗足池の畔にと決めており、「富士をみながら土に入りたい」という遺言を残していた。今日は見えなかったが、千束八幡神社の方角に富士山が見えるらしい。

西郷隆盛留魂詩碑

f:id:kannonta:20230930194806j:image勝海舟夫妻の墓所の近くには、勝先生が戦死した西郷隆盛(1827〜1877)をいたみ、私費で建てた碑があった。

江戸無血開城は、勝海舟西郷隆盛の運命の会談だ。感慨深い。

いよいよ勝海舟記念館へ

f:id:kannonta:20230930201114j:image登録有形文化財である旧清明文庫を保存•活用しながら増築し、2019(令和元)年に開館した。(入館料大人300円)

f:id:kannonta:20230930202059j:image清明文庫は、勝先生没後、海舟の墓所や別荘「洗足軒」の保存、海舟に関する図書の収集等を目的に開館。2000(平成12)年に国有形文化財に登録され、2012(平成24)年に大田区の所有となった。

内部はアールデコ調の造作が施されるなど、とてもモダンな建築物である。

f:id:kannonta:20230930202600j:image記念館内は企画展示室や映像の撮影はNGだが、常設展などは自由に撮影できた。
一番興味深く見たのは、咸臨丸がアメリカまで大海原を航海するCG映像だ。荒れ狂う海を咸臨丸はよく航海できたものだ。アメリカ人の凄さに感心するとともに、勝先生を始めとした日本人クルー?にも大変お疲れ様でしたとお伝えしたい気持ちになった。

f:id:kannonta:20230930203508j:image無血絆創膏を記念に購入(100円)

記念館自体はそれほど大きくないのだが、海舟クイズにチャレンジしていたら、時間があっという間に過ぎ去ってしまい、1時間半ほど滞在していた。勝先生の好きな果物には驚いた‼️

(さあ、なんでしょうか?わかりますか?)

勝海舟オリジナルタイル

f:id:kannonta:20230930204118j:image記念館の周りには、道路上に勝海舟記念オリジナルタイルが埋め込まれていた。オシャレなタイルだ。

御松庵妙福寺(ごしょうあんみょうふくじ)、袈裟懸けの松

f:id:kannonta:20230930204504j:image日蓮聖人の道中を守った七面天女を安置し、袈裟懸けの松を護るお堂が始まりと伝えられている。

f:id:kannonta:20230930204955j:image日蓮聖人が休憩のために立ち寄った際、手足を洗う時に袈裟を掛けた松、らしい。

ここで洗足池一周が完了。20分のところ、2時間かかった💦

f:id:kannonta:20230930205509j:image散策開始時は曇っていたが、すっかり夏空に戻って車がひっきりなしに走る中原街道に戻ってきた。

勝バーガー、いただきます

f:id:kannonta:20230930205643j:imageBoulangerie Towaie – 洗足池駅前のパン屋 トワイエ

勝先生、蒲焼が好きだったそうで、名前にちなんだとんかつと、蒲焼のタレをあわせた「勝バーガー」が販売されている。店内で飲食可ということで、こちらで休憩した。

f:id:kannonta:20230930210249j:image勝バーガー420円、アイスコーヒー380円

高田純次さんもじゅん散歩で立ち寄ったようで、サイン色紙が店内に飾られていた。

勝バーガー、大変美味しかったです。肉厚トンカツと蒲焼のタレは合います🎶

(事前知識なしで飲食したのだが、同行した友人は「山椒の味がする」と言っていて、鰻を連想できていたようだ。私はわからなかった😅)

 

歩数計 15971歩

✴︎追記✴︎10月3日から始まるドラマ大奥season2の「幕末編」では、江戸城無血開城に向けて奔走する大奥の人々の姿が描かれるらしい。めちゃくちゃ楽しみだ。