高輪ゲートウェイ駅が起点
コロナ禍では年末に寝込むことが多かったが、今年は割と元気な年末を迎えられたので、Hさんの案内で東京の散歩に出かけました。今日は高輪ゲートウェイ駅からスタートです。
こちらの駅は2020(令和2)年3月に開業。屋根は折り紙をイメージしたデザイン。大きな柱が少なくて、ガラス張りの壁面は光をたくさん取り込んでいて、駅構内を明るくしている。
「高輪ゲートウェイシティ」…JR東日本が高輪ゲートウェイ駅付近で開発中の街の名称で、大林組などの大手ゼネコンによる建設工事の真っ最中。本開業は2025(令和7)年3月のようなので、駅周辺にはほとんど人がいなかった。都心にいるけど、ゴミゴミしておらず、建築中の高層ビルの間に見える青空は美しく、穏やかな空気が流れていた。
魚籃坂(ぎょらんざか)にて
坂の中腹に魚籃寺があることからこの名称になった。坂の写真って、本当に難しい。坂に見えないが坂でした、確かに。
古川橋(ふるかわばし)から、「白金ザ・スカイ」を見る
古川橋は、1968(昭和43)年6月架設、長さ17.6m、幅37mの鋼橋。新堀川の上流を古川といい、その古川にかけられた。
写真では全然伝わらないが、白金ザ・スカイは、総戸数1247戸の超高層マンションで、購入価格は4億円超え。飲まず食わずで働いても買えそうにない笑
オシャレな空間と昔ながらの商店街の対比を楽しんだ後、白金高輪駅から都営三田線に乗車した。
文京区へ
春日駅で降車。駅名の「春日」は、近隣の町名「春日」に由来しており、旧町名の『春日町』は三代将軍家光の乳母であった春日局にちなんだ地名とのこと。
昭和感漂う都営文京真砂アパート。
文京区 樋口一葉終焉の地
24歳の若さで亡くなった一葉、現在の5000円札の人物だが、来年には津田梅子になってしまうのか、とちょっと寂しく感じた。
白山神社を参拝
徳川5代将軍の綱吉やその母、桂昌院からも厚く信仰されたというパワースポット、白山神社。奥には高層ビルがそびえ立っている。猫が多い神社としても有名らしく、割と簡単に写真撮影に応じてくださった。カワイイ。
白山周辺は台地と谷が織りなす複雑な地形
坂を上った所に白山上交差点がある。ここら辺、かなり複雑な地形らしいのだけど、ちょっとマニアック過ぎて、坂の具合の良し悪しって分からなかったなぁ。(タモリさんならわかったかもしれない。)
しかも、坂の様子が写真ではうまく伝わらない…
駒込土物店跡(こまごめつちものだなあと)
現在は寺院が建っていて、当時の面影は全くないが、江戸時代にこの場所に野菜市場があったらしい。駒込はナスの生産地としても有名だったので賑わっていたのだろうなぁ。
諏訪山吉祥寺
太田道灌が江戸城築城の際、井戸を掘ったところ、「吉祥増上」の刻印が出てきたため、現在の和田倉門のあたりに「吉祥庵」を建てたのが始まりといわれる。
徳川家康時代に水道橋際(現在の都立工芸高校一帯)へ移った。1657(明暦3)年の明暦の大火で焼失し現在地に移転。第二次大戦でそのほとんどが焼失し、現在は山門と経蔵だけが往時をしのばせる。
境内に、桜?が咲いていてしばらくの間鑑賞した。
二宮尊徳の墓碑。お馴染みの薪を背負った二宮金次郎像と、少し小ぶりな墓。駒込でお目にかかれるとは思いませんでした。
駒込天祖神社を参拝
駒込天祖神社 天照皇大神(アマテラスオオミカミ)をまつる神社。地元の方もたくさん参拝していた。
源頼朝公が奥州藤原泰衝追討の途次、霊夢に感じ家臣籐九郎盛長に仰せ其所を探させたところ、老松に大麻がかかっており、此を見て神霊の効験を喜び、その松の辺りに神明宮を建立したのが神社の起源。御朱印500円。
駒込富士神社を登拝
駒込富士神社は、登るだけで富士登山と同じご利益があるいわれる富士塚のあるパワースポット。お正月の初夢で見ると縁起が良いといわれる一富士二鷹三茄子は、富士神社が発祥といわれている、と聞いたので、ここは私が散歩の地にリクエストした。来年の初夢はきっといい夢が見られると思う。
小高い山の頂上にある神社までの階段は、思っていた以上に急勾配だった。つまづかないように、注意深く登った。現在は周りに高層ビルが立ち並んでしまっていて、どこに富士山?という感じだが、江戸時代にはきっと素晴らしい富士山を拝めたのであろう。江戸時代に行ってみたくなりました。
こちらは人が全くいなかった。しかし、御朱印は先に訪れた駒込天祖神社でいただけた(兼務しているらしい)。500円。
散歩していて見かけた町内会の掲示板。令和6年も健康に生活できますように。
そして、最後の目的地へ向かった。
雑司が谷鬼子母神へ
駒込から山手線、大塚駅からは東京さくらトラム(都電荒川線)に乗って「鬼子母神駅前」に到着。お恥ずかしいことに、都電荒川線が東京さくらトラムという名称になったのを知らなかった。2017(平成29)年4月からというと、もう6年も経つのか…
ケヤキ並木。「鬼子母神」の鬼には角がないですね。
樹齢400年を超えるケヤキがあり、歴史を感じる。
法名寺鬼子母神堂。子どもをとって食べていた鬼子母神。釈迦の戒めで改心し、安産・子育の神となった彼女に角はなく、「(角がない)鬼子母神」と表される。
なるほど。
権現造の重厚な本堂は1976(昭和51)年に大修理が行われたほかは江戸時代から変わらない。
こちらの門松は竹を切っていない。ちょっと調べてみた。江戸には武士が多く、腹切りから縁起物の竹を切らない、という説があるようだ。(諸説あり)なので、これが正しいかはわからないが、江戸の風情をここでも感じることができた。
この後、遅めのランチ。師走っぽくはなかったですが、美味しいエビカレーとチーズナンでした。
歩数計 20404歩
師走にこんなに歩けるなんて、非常に嬉しい!
ありがとうございました。